Unix:現存するOSの中で最も古いOS。安全性が高く、シンプルで軽い。また、価格も安い。さまざまなOSの土台となったOSである。昔は多く使われたが現在ではほぼ使われなくなった。
MIT(マサチューセッツ工科大学)、ベル研究所、ゼネラル・エレクトリック社が打ち上げたOS開発共同プロジェクトである「MULTICS」が元である。MULTICSで考えられたOSの機能が元となっている現在の機能も多い。多くのアイディアがあったが、あまりに膨大な量のため、最終的には商用化できなかった。ベル研究所から出向していた「ケン・トンプソン」と「デニス・リッチー」がMULTICSを使って遊んでいたゲーム「スペーストラベル」を遊びたかったため、自分でOSを記述した。それが一番初めのUNIXである。ベル研究所はUNIXの開発を進める。UNIXは当時アセンブラで書かれていたため、移植が難しかった。そこで、トンプソンは「B」というプログラム言語を作り、リッチーが改良を施した「C」言語を開発。そして、C言語版のUNIXが完成する。1973年のOSのシンポジウムの発表会でUNIXが公に公表される。AT&T(ベル研究所の親会社)は独占禁止法の規制により通信産業以外の進出が不可能であったため、UNIXは無償で大学や研究機関に配布された。(ソースコードの改造もできた。これが大きな影響を後にもたらす。)
しかし、AT&Tへの独占禁止法が解除されたため、UNIXを有償化し、ソースコードを自由に改変したり公開することをできなくさせる。(今までソースコードを自由にさせていたが、有償化のため、ソースコードに規制をする必要があった。しかし、今まではソースコードを自由に取り扱うことができたため、独自でソースコードを改変していた人らと対立することになる。UNIX戦争。)
参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=GtOkXgRnnNA&t=3s1991年にヘルシンキ大学の学生、リーナス・ベネディクト・トーバルズによってUNIXを元に開発されたOS。セキュリティが堅牢で便利で柔軟性がとても高い。オープンソースとして多くの人に改善され続けて今に至る。
UNIXの商業化によって自由に使えなくなった。そこで、アムステルダム大学のアンドリュー・タネンバウムはUNIX系のOS、MINIX(小さいUNIX)を作成した。当時のヘルシンキ大学はMINIXを使っていた。トーバルズはMINIXの機能不足から新しいOSの開発を行なった。そしてトーバルズが21歳の時、Linuxは完成した。当時のLinuxの完成度はUNIXより非常に劣っていたが、学友の勧めによってオープンソースとして公開した結果、大きく改善されていくこととなった。
参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=mhBGEQhBSz4AndroidはLinuxカーネルを用いてGoogle社がシステム開発を行なったものである。
Linux以前のOSには、「UNIX System V」や、「BSD」などがあった。
UNIX System V:開発元はAT&T。1983年にリリース。
BSD:開発元はカリフォルニア大学バークレー校(UCB)。一番最初のオリジナルはベル研究所の1BSD。
Linuxがそれ以前のOSと違う点というのはオープンソースとして無料で公開したこと 。他は企業がライセンスを保持しているケースが主流だった。
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Linux HISTORYディストリビューションとは「配布」という意味 。カーネルが元でディストリビューションがカーネルなどを元に作られ、再配布という形で配布されているLinuxの種類である 。
Debian団体は有志が集まってできた団体。最初のDebianプロジェクトは1993年にIan Murdockが有志を募ったことがきっかけ。特徴として高性能で扱いやすい。代表的なディストリビューションとしてUbuntuがある。(Ubuntuにもさらに細かい分類がある。)
RedHut社が開発をしている有償のディストリビューション。(もちろん無償版もある)企業が使われている傾向がある。有名なディストリビューションとしてCentOSやFedoraなどがある。
扱うには難易度が高いディストリビューション。しかし、安定性、セキュリティ性は他の系統より信頼は高い。Slackwareはコミュニティによって発達したディストリビューションである。
オープンソースとは一般に公開されたソースコードのこと。ソースコードの改変やソースコードの2次配布などが認められている。しかし、オープンソースとはいえ提供している団体によって扱いには多少の差があるためどの範囲まで解放されているのか確認することは必要である。
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